LIFE LOG(花巻ビュー)

花巻ビュー

花巻のうまいもの、スポット、温泉、祭りなどの情報を発信します

ひゃっこ坂

2023年11月19日、編集公開いたしました。
花巻が気になる方に、お役に立つかもしれない情報を発信してまいります。

目次

ひゃっこ坂、上から見おろすとこんな感じ(上記画像)です。
画像だとややなだらかに見えますが、けっこう急な坂です。
車は上がっていくのは禁止、車両一方通行です。

ひゃっこ坂とは?

  • 城下町の名残で、坂の多い花巻、「ひゃっこ坂」は、その中の一つ、おおよそ130mです。
  • 花巻市役所前から市街地へ降りていく古道で、「ひゃっこ坂」そのものは通称として親しまれています。
  • この坂には、昔ながらの建物が建ち並んでおり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。ひゃっこ坂は、藩政時代から存在しており、当時は、花巻城下町の中心部であった仲町と、花巻城を結ぶ坂道として利用されていました。
  • 坂の名前の由来は、坂を下った場所に「蕎麦屋」があり、「ひゃっこい蕎麦(冷たいそば)」を提供していたことが由来とされています。

 

ひゃっこ坂のたもと「茶寮かだん」

ひゃっこ坂の目玉は何と言っても「茶寮かだん」です。

賢治ゆかりの花壇について記されている文字を抜粋すると

旧橋本家別邸に残る賢治ゆかりの花壇
旧 橋本家(大津屋)別邸は、三代目喜助氏が病弱な夫人トシの為に、昭和二年に建てられました。
「ひゃっこ坂」沿いに設けられた土塀と同じ緑色の瓦をのせた建物は、当時「緑御殿」と呼ばれ、庭園には南に下る敷石通路と土塀の間に賢治ゆかりの花壇があります。
賢治は花が好きだった又従兄弟にあたる、三代目喜助の夫人トシへのお見舞いに花壇の設計をしたと言われております。
この南斜花壇は、時期的に賢治の最後に手掛けた造園とおもわれ、当時の素材のまま残る唯一の花壇 と言われております。
お気軽にお立ち寄り下さい。

旧橋本家別邸
賢治ゆかりの花壇

賢治さんの花壇に関する記事は以下をご覧ください。

hanamaki.hatenablog.com

hanamaki.hatenablog.com

花巻では唯一無二の古民家であり、「古民家カフェ」+賢治さんゆかりの花壇旧橋本家です。

hanamaki.hatenablog.com

木曜日は原則定休日、訪れた日は木曜日でした😢

ランチが大人気、限定メニューなので予約をおすすめします。
駐車場、坂のたもとに数台分のスペースがあります。

茶寮かだん
賢治さんゆかりの花壇
上記は2023年6月の「茶寮かだん」と「賢治さんゆかりの花壇」。
営業日は本日のランチの掲示があります。
賢治さん設計の花壇は見学自由です。

茶寮かだんを過ぎて、登っていくと以前は左右にお店等があったらしいのですが、確認できません。
豆腐屋さんがあったのでは…未確認です。

ふとん店さんは長年営まれています。
花巻商工会議所、数十年花巻の商工業を支えています。

ひゃっこ坂、坂の上部にはひゃっこ坂の名前の由来が記されてあります。

抜粋すると

ひゃっこ坂
 藩政時代*1に花巻城の諸士町であった中小路(現在の仲町)から大手御門口に通ずる登城の坂があった。この坂がひゃっこ坂である。その名の由来は、坂の下に蕎麦屋があり、花巻城代に泉で冷した蕎麦を献上したので、花巻言葉の「ひゃっこい」 (冷たいの意味) 蕎麦を運んだ坂によると伝えられている。
 また一説にこの坂は鬱蒼たる樹林の中にあり、 夏でもひゃっこい坂であったからとか、あるいは、「びゃっこ」 (小さいの意味)な坂が変化して今の呼び名になったともいわれている。
花巻市教育委員会

ひゃっこ坂を登りきると花巻市役所があります。
花巻まつり特産品フェアの会場、花巻市民体育館は花巻市役所の敷地内にあります。

 

hanamaki.hatenablog.com

花巻市役所の向かい(南側)、ひゃっこ坂の東側にあるのが花巻城時鐘(はなまきじょうじしょう)です。

花巻城時鐘

花巻城時鐘は岩手県有形文化財に指定されています。
江戸時代に花巻城にあった時を知らせる釣り鐘です。
鐘身には領内の安寧を願った文字が刻まれています。

花巻城大手門跡

かつて総合花巻病院が花城町にあった際、隣接する薬局は「大手門薬局」と呼ばれていました。

喫茶ぶらん

花巻城時鐘の反対側、ひゃっこ坂を上りきった西側(左に曲がると)喫茶ぶらんがあります。

喫茶ぶらんは、花巻市役所前、立地に恵まれているだけではなく、飲食メニューも充実しています。

  • 創業40年以上、花巻の人気喫茶店です。
  • 茶店ですが、ランチも充実のメニューが揃っています。
  • もちろん、スイーツやパフェも充実のラインナップです。

日和佐

喫茶ブランから少し(徒歩1分・33m)で日和佐という花巻市民御用達と言ってもいい人気の洋食店があります。
ひわさ、地元から愛されている焼肉・洋食店です。

焼肉レストラン「日和佐」の特徴

  • 広い店内、2階は主に焼肉屋さん、1階は主に洋食屋さんです。複数店舗共用の駐車場が舘坂(下記画像)にあります。
  • 自社精肉店(関精肉店)から届く新鮮なお肉を提供しています。
  • 定食類が人気で、平日のランチはサービス価格でいただけます。

 

有限会社関精肉店直営の焼肉屋とX(旧Twitter)でうたっています。

hanamaki.hatenablog.com

舘坂

花巻市舘坂は、詩人・童話作家宮沢賢治が親交のあった斎藤宗次郎が営んでいた求康堂から下る坂です。
賢治さんもこの坂を頻繁に通ったのでしょう。
坂には賢治の作品のモニュメントが点在しています。

求康堂跡
求康堂跡・賢治さんのモニュメント
賢治さん作品にはフクロウがよく登場します。

花巻におけるひゃっこ坂の位置づけを個人的にまとめてみました。

城下町花巻としての役目 ★★★★★★
宮沢賢治さんとの密着度 ★★★★★★★
花巻市民の親しみ度 ★★★★★

GoogleMapで「ひゃっこ坂」と検索すると…なんと通称名にも関わらず「ひゃっこ坂」が登場します。

*1:藩政時代とは、江戸時代において、藩主がその領内で行った政治のことです。江戸時代は、徳川家康征夷大将軍に就任した1603年から、第15代将軍徳川慶喜が政権を朝廷に返還した1867年までの265年間を指します。この時代は、徳川時代、徳川日本、旧幕時代などとも呼ばれています。