2023年11月17日、再編集公開いたしました。
花巻が気になる方に、お役に立つかもしれない情報を発信してまいります。
2021年12月29日、花巻の名店がまたひとつ姿を消しました。
閉店後2023年1月26日、たまたまお店の前を歩いているとお店の方に遭遇、話しかけてみると…。
昨日花巻駅から会社へ戻る際、閉店した照井だんご店さんの前を通るとちょうどお店の方が出ていらっしゃったので「やめてから一年経ちましたね」と話かけると今までの苦労話をしていただきました。
— 郷花巻 (@butakko1) January 27, 2023
美味しいもの、花巻の方の期待に応えるには大変な努力があったのですね😊
写真撮らせていただきました。 pic.twitter.com/I1EFd9zSno
照井だんご店(照井菓子店)
目次
経木だんご&お茶もちがめちゃくちゃ美味しいおだんご屋さんでした。
まさしく街の、花巻のおだんご屋さんという言葉がピッタリです。
照井だんご店内
変わらない製造法(おそらく)、変わらないケース、変わらないおだんご、変わらないお店の方々……花巻市民を引き付ける魅力がありました。
経木だんごは上記または下記のように大事に大事に置かれています。
予約用は別に取り置きしてくれています。
奥の奥でこしらえているのでしょうね、経木だんご。
「次の日は固くなり、うまくないです。当日に食べない人には売りません。」
つまりは日をまたぐお土産や通信販売は難しいということですね。
名物経木だんご
つけぎだんご。
3個1櫛で、1櫛の金額は最終的に110円だったと思います。
中身は甘い甘い黒蜜で、一口でいただかないと、確実に服を汚します。
私も最初は汚しました😢
だんごの中に黒いもの、密が入っているのがわかります。
胡麻がアクセントと言うより、胡麻が無いとやはり「経木だんご」じゃないでしょう。
皆さん、5つとか10個(10櫛)という単位で購入していきました。
名物お茶もち
花巻にお茶もち数々あれど、
- モチモチとした食感
- あっさりとした味の中にほのかな甘み
- 粒の大きい胡桃とだんごのハーモニー
胡桃の味が口中に広がり、シンプルですが、豊かで濃厚な味です。
一味違う醤油だんご
醤油だんごも他のそれとは異なります。
下記X(旧Twitter)からご確認ください。
本日もおつかれさまでした。
— 郷花巻 (@butakko1) October 3, 2020
土曜は問い合わせも少なく書類作成もはかどります。
10時と3時のおやつもゆっくりいただきました。
花巻では照井だんご店さんと並んで八木だんごさんが有名。
マルカンビル1階でも売っています。
濃い目の醤油のスッキリした味。
昔ながらの素朴な味とは一味違うかな?😙 pic.twitter.com/1fEkJG5ede
花巻まつりの風景
2020年と2021年、新型コロナウイルスの影響により中止となってしまった「花巻まつり」(ちなみに2022年は縮小開催、2023年からは通常開催となっています)。
花巻まつり期間中、日中は「風流山車」や「樽神輿」が花巻市内を循環します。
特に花巻まつりの時期は予約でいっぱいだったのではないでしょうか。
看板も「お茶もち」「経木まんじゅう」の照井だんごをアピールしています。
賢治さんの印刷所
照井だんご店さんの正面左側
賢治さんゆかりの地
「銀河鉄道の夜」と活版所跡
授業が終わると「家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲がってある大きな活版処に入って」そこでアルバイトの活字を拾う仕事をします。
6時少しすぎに仕事が終わり日当をもらうとそれでパンなどを買い、病気の母親の待つ家に帰ります。
そう遠くもない活版所に行くのに三度も町角を曲がるのが面白いので、賢治はわざわざこう書いていたのです。
花城小学校はお城の中にありましたから、敵が攻め込みにくいようにカギ型に曲げた道を通らねばならず、そこで2回曲がります。
モデルと考えられる大正活版所は、そのころ相生町として新しくできた道路に面していたために、もう1回曲がり、合計3度も曲がったのです。
この活版所の跡は現在、照井菓子店になっています。
以上「賢治さんゆかりの地」からの抜粋です。
賢治さんの石碑
心象スケッチ「春と修羅」の印刷所跡
賢治さんが自費出版した詩集「春と修羅」。
自ら活字をひろって印刷に携わりました。
照井だんご店は販売を終了しました。
店舗はそのまま残るかどうか2022年1月の段階では未確認です。
(2023年11月の段階では建物はそのまま残されています)
花巻駅周辺の観光スポットとして
「照井だんご店」と「心象スケッチ春と修羅の印刷所跡」は美味しいだんごを提供してくれるお店としての役割及び観光スポットの役目を担っていました。
花巻駅周辺の観光スポットとして「心象スケッチ春と修羅の印刷所跡」は保存、観光客がパンフレットを手にしながら散策する観光名所として継続していくことしょう。
照井だんごさんまとめ
- 照井だんご店は、花巻の名店として長年親しまれてきたお団子屋さんでした。手作りのおいしさにこだわって経木だんごやお茶もちなどの和菓子を作り続けてきました。
- 看板商品の経木だんごは、モチモチの生地に黒蜜と胡麻を包んだ一口サイズのお団子で、一口で食べないと服を汚してしまうほど中の黒蜜がとろりと出てきます。もう一つの看板商品のお茶もちは、ひらべったい形でくるみが入り、醤油味のシンプルなお団子です。どちらも花巻の伝統的なお菓子で、くるみを使ったものは花巻の特産品でもあります。
観光スポットとしての役目
- 照井だんご店は、花巻の観光スポットとしても有名でした。なぜなら、お店の場所はかつて宮沢賢治さんの詩集「春と修羅」が印刷された活版所があったところだからです。宮沢賢治さんは、「春と修羅」を自費出版するにあたって、花巻の「大正活版所」に依頼し、自ら活字を拾うのを手伝ったそうです。その経験が、有名な童話作品「銀河鉄道の夜」にも生かされています。
- お店の横には、賢治さんの石碑や心象スケッチ「春と修羅」の印刷所跡の看板があり、賢治ファンにとっては今でも見逃せない場所です。
閉店後の照井だんご店
照井だんご店は、2021年12月29日をもって閉店しました。
多くの人に愛されてきたお団子屋さんは、花巻の歴史や文化の一部として記憶されるでしょう。
照井だんご店の店主やスタッフの方々には、長年のご苦労とご奉仕に感謝の気持ちを伝えたいと思います。
商品の人気 | ★★★★★★★ |
商品の美味しさ | ★★★★★★★ |
コスパ・花巻への貢献 | ★★★★★★★ |